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そこまでやるか!? とにかく顧客争奪に果敢な新車ディーラーのお話

2018/08/25
 

過去一回しかなかったのですが、私がとある大手中古車販売店の営業だったころ、近隣でも営業に果敢とウワサされていたとある新車ディーラーと 新車販売の価格競合バッティングしてしまった時、思わず 「そこまで裏の手を使うか!?」と思ってしまった出来事がありました。

と、そもそも何で中古車屋さんが、卸元でもある新車ディーラーと価格競合出来るの?

先ず初めに言っておきますが、同じ新車を本気(表向きではなく自社秘で) で値引き競合となってしまった場合、ほぼ自動車メーカーの卸元でもある新車ディーラーに軍配が挙がります。 だって中古車屋さんって、そんな新車ディーラーから小分けしてもらっている身分ですから、(いわゆる業販) 値引き競合で卸元に勝てるわけがありません。(例えばスズキやダイハツ等自動車メーカーは、スズキやダイハツなどの商標?ブランド名の付く契約ディーラーにしか直卸しません。 つまり直卸以外は契約ディーラーがマージンを抜く間接小売となります)

しかし! そんな身分でも、価格競合の末 勝利をつかみ取る事も可能です。

まず ”下取り車がある場合”。

当サイトでも幾度となく申しておりますが、自動車の販売店は販売のプロであって下取りとか買取りのプロではありません。 つまりお店によっては下取りが苦手だったり 場合によっては車種の好き嫌いも多く~ お店によってとんでもない価格差が生じてしまう事も少なくありません。(→ 実は下取りは苦手なクルマ屋さん) さらに新車ディーラーは査定基準がかなり厳格であるため、ちょっとした融通も効き難く、、 結果的に中古車屋さんで新車買った方が安かったなんて事もそこそこと。(→ 新車ディーラーと中古車屋さんの査定方式が大きく異なるため(私管理の関連サイトより抜粋))

また ”オプションなど付属品が多い場合”も。

オプション品などは、ディーラーだと基本的に自社メーカー品中心ですし、また例え類似品や同等品でも~ ディーラーだと間にマージンが入りまくっているのでどんなに安くしても割高なケースもけっこう多いです。 しかし中古車販売店はどこでどうやって仕入れても商売は自由。 しかもアフターパーツ取引きは中古車屋さんの方が圧倒的に融通が利きますから、ナビやエアロ類はもちろんのこと、様々なアフターパーツを多く取り付けるような場合では 中古車屋さんの方が圧倒的に価格的有利に立てることも多いです。(→ ここだけの話。オプション品の賢い購入方法

と、こんな感じで、その時、とある新車ディーラーと激しい価格競合(値引き合戦) となったわけですが。。

奥の手は「紹介料」という名の買収手段

激しい値引き合戦の末、自社(そのディーラー)ではそれ以上の良い値段を出せそうもないと判断したのでしょうか、いきなりそのディーラーの担当営業マンと思わしき人物から 私へ名指しで電話連絡が入り、

いくらか紹介料という形で謝礼を出すから、何とかそのお客様と商談を譲ってくれないか との事。(会社単位での決裁ではなく、一店舗の店長決裁との事でした)

つまり簡単に言えば、私を買収しようと持ちかけてきたワケ。

まあもちろん私もそんな買収に応じるわけにも行きませんし、また近隣ディーラーでそこそこ取引きもあったお店なので、その場は丁寧に断りを入れさせて頂きましたが。。

しかしその時ばかりは、そこまでやるか!? と。

ただそこまで超強力・積極的な営業方針があるディーラーであれば、値引きに対してもかなり積極である事は間違いないでしょうし、(場合によっては、他社に内密で裏値引もガンガンに。 通常、同系ディーラー同士等では値引きの限度額の協定があるんですが、ただこれも実際は表向きだけの建前にしかすぎず、他社にバレなければそれ以上の裏値引決裁しているお店も多いです) 今回相手(私と商談内容)が悪かっただけで、通常の競合ならばそのディーラーはとてつもなく強いでしょうね。。(これでもか!というほどに何としてでも売りたい!!!というポジティブ営業ですから)

実際その店舗はかなり小さくディーラー密集地から外れているお店ですが、今もなお何も変わることもなく ガンガン実績を出しているようです。

まあ今回の話。 中にはこんな勢いを持つお店もありますよ~ との参考までに。

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