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軽自動車の新古車(未使用車)って、本当にオトクなの?

 最近では、新車ディーラーから大中の中古車屋さんまで〜 何処のお店でもほぼ見かけるであろう「新古車」。 とにかく新車よりも安く予算を抑える事が出来て、かつ新車同様の軽自動車が購入出来るという事で、、、 需要が軒並みに急上昇しているカテゴリー。 但し! これらについて車屋さんの私が本音を言っておくならば〜 こうも流行っていると言えど、「新古車 = 必ずお得」と、全てが全て先入的に絶対に思い込んでしまわないように。

 ※ なお、ここでは本来であれば「新古車」という名称はやや不適切な表記であり、言い直すなら「未使用車」等という名称が市場では相応しいとされているのですが、ただユーザー側にとっては「新古車」という方がまだまだ馴染み深く かつ分かりやすいという意見が多いようですから、あえてここでも「新古車」の名称で故意的に記載しておりますこと、予めご了承等のほど願います。 【補足: 新古車という表記・表現について

 先ず話のはじめに、その昔の従来から存在していた ”新古車” と、ここ近年における ”新古車” とでは、有り方が随分と変わって来ているという事を 予めお見知り置き等のほど願います。

  • 以前、昔の新古車

 → この時代出回っていた新古車の多くは、新車ディーラー社内における ”実績合わせ(月末までの数字を合わせるため、無理矢理新車を卸して実績を稼ぐ)” のためや、注文のキャンセルによる ”余剰在庫” が、在庫処分のような形で格安で売り払われていた自動車でした。 また稀に ”型遅れ(モデルチェンジ後の旧モデル)” となってしまった展示車が新古車として出回る事もありましたね。。。 ただ出回る数はかなり少なかったですが。

  • 現在

 → 節約意識の高まる昨今においては新古車ブーム。 と、そんなブームを陰で支えているのは、、、 新古車の大量生産。 これを聞いてなんじゃそりゃ? と思われる方も多いかもしれませんが、仕組みは簡単。 新車を大量にオーダーすれば、それだけ一台当たりの仕入れ値は安くなります(ここら辺りのカラクリは、何も自動車でなくとも 大量仕入れをする代わりに単価が安くなるのは他の業界でも同じようなモノ。 なのでここではそれらについては割愛させて頂きます)。 そうすれば〜 必然的に、本来なら一台ずつのオーダーが一般的な新車よりも、グーンと仕入れ値の安い新古車が出来上がります。 これが昨今のブツの実態です。

 また昨今ではそれだけではとどまらず、そういった新古車がオートオークションなどへも多く流入して来て、そういった車を買ってまで展示場へ並べる業者さんも非常に多いですね(ちなみにさらに、昨今では 市場へ出回っている新古車のほぼ9割ほどがこのルートという実態も)。。。 これが昨今のブツの実態です。

 ちなみになおもうこの辺りで、本題の件がぷんぷんと臭って来ているかも。。。 ^^;

 モノには裏と表があるように、流行にもウラなど部分も御座います。 具体的には ”新車よりもお得な〜” が存在する一方で、”新車の方がオトクな〜” も存在しているという事。 またこれは何の釣話でもなく紛れもない事実です。

 ここで多くまで語ってしまうと随分と解説が長くなってしまいゴチャゴチャとして来てしまいますので、多くは語りませんが、

  • 流行ゆえの盲点

 → まあいわゆる先入観(思い込み)ですね。 消費者市場では既に新古車は安い!お得! という先入観はガッチリ出来上がっておりますので、本当は新車の方が安いのに、、、 見積り&交渉もしないで新古車の方が安いと思い込んで買って行かれるお客様はけっこう多いですね。

 実際、新車が一体どこまで安く値引きしているのかまで実態すら把握せず とにかくお店からして思い込みと流行に乗って商売されている、、、 なんてパターンも多いですし(お店自体からして新車の方が安いと気が付いていない。もちろん自信満々に新古車をすすめる)、またここら辺りの盲点を逆手にとり、悪意もって そう安くもない新古車でも安い安い!と一方的に押し切り商売に精を出している業者さんもいらっしゃるのも事実。

 十分ご注意を。

  • 新車ディーラーも対抗の術を持っている

 → 新古車の存在は、新車ディーラーにとっては目の上のたんこぶ。 多くの場合 存在を全く良いようには思っておりません。 だって新車購入の見込み顧客の一部が それらへと流れて行ってしまっているわけですから、新古車にでかい顔されてしまえばしまうほど 新車ディーラーにはたまったものではないでしょう。 なのでそういった新古車検討も守備範囲とするお客様に対しても、それなりの術(対策)は十分持っていると言えるでしょう。

 後は皆様のご想像にお任せ致します。

 というわけで新古車は本当に安いのか!? ご検討時には 必ずその安さやお得さは疑ってご行動されます事をオススメしておきますね ^-^)ノ

 あ、そうそうそう言えば、新古車での見積り後に 他店(この時はリアル店舗へ直に出向いてでしたが)で新車の見積もりをしてもらったところ、、、 結局新車の方が安いという事に気づき、運良く高い新古車を買わずに済んだ〜 という身近な例も御座います。 まあ一応何かしらのご参考などになればと。

 それからこれはほとんどのケースにて当てはまるのでは? 新古車のほとんどでは〜 基本、オプション品の類は一切付いていないと思われておいて下さい。 それは何故なのか、、、 それは、そもそも流通価格を出来るだけ抑えようと思った時に、やはりオプション品が付いていてはそれだけ原価が上がりますし、またなによりそんな原価が響いて売値にインパクトがなくなってしまうと、それこそ新古車で言う ”売り” が目減りしてしまい売れ難くなってしまいますからね。。。

という事は!?

 もし必要なオプション品を追加して考えた場合、また色々追加していった場合では、思っていたよりもお得でない事も多いでしょう。

それと、

 そもそもお得うんぬんの前に、オプション品によっては、後からの取付けの出来ないモノも多いですので、(※ いわゆる新車オーダー時に、メーカー出荷時のみでしか取付け出来ないメーカーオプション) もしそれら必需事項ある場合には、こういったポイントにも十分気を付けられておきましょう。

但し!

 こういったオプション品の有無は必ずしも損という事ではなく、場合によっては ”付いていないからこそ逆にお得が出来るパターン(→ 類似例)” なんてのも多く御座いますし、また付いていない方が都合が良いモノだって。。。 まあいずれにしても、結論的には(損得の)最終的なトータル面という事で。

 ちなみに、ココ最近の新古車ブームに乗り、何だか畑違いの よく分からない新古車も多く見かけるようになりました。 「ほぼ新古車です」 「ほとんど新古車です」など、とにかくお得感を強調し新古車を連想させるようなクルマと表現です。 また販売店によっては、数千キロの走行距離のワンオーナー車でも「新古車!」と言って販売している事もあるようです。 尚もうここまで来るとお得かそうでないかうんぬん、それ以前の問題と言えるでしょう。

 というわけで新古車という安さの秤(はかり)には、色々な角度からの精査と、後は冷静さと慎重さもかな。

 まあやはりいずれにしても 「新古車」 ⇒ 「新車より安い!」 ⇒ 「即買った!」 といった熱い行動はしないように。 また以上、各ご参考までに。

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