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【アトレーワゴン・カスタムターボRS】 試乗・評価レビュー

【 車種概要・仕様 】

 アトレーバンをベースにした上級乗用モデル 「アトレーワゴン」。 今回の取材車両は・・・ 平成19年9月にマイナーチェンジした後期モデル S321系、「アトレーワゴン カスタムターボRS」。 (フルモデルチェンジでS320系になったのは平成17年5月)

 S320 からS321へのマイナーチェンジでは、グリルやテールランプ等の外装チェンジだけでなく、従来のエンジン 「EF型」から、新ターボエンジン 「KF型」へと進化し、最高出力は64psのままだが、パワー & トルクが中速域から盛り上がるトルクフルなパワー特性に仕上がっています。 (なお一番の特筆すべき点は、新KF型ではタイミングチェーンを採用したエンジンになった! といった点かな。 なにせこのような箱型の軽自動車だと、タイミングベルト交換時には けっこうな費用の負担が大変なモノですから。。。)

 ちなみに・・・ S320・S321系のアトレーワゴンは 「カスタム系」のみのラインナップで、シフトは全て4AT(5速MT、CVTの設定はありません)。 グレード構成は、「カスタムターボR」、「カスタムターボRS」、「カスタムターボRSリミテッド」の3段構えで、エンジンはどのグレードも全く同じ。 「カスタムターボRS」と 「カスタムターボRSリミテッド」には、アルミホイールとフォグランプ、HID(ディスチャージ・ヘッドライト)が標準装備だが、「カスタムターボR」には鉄ホイールが標準で、フォグランプとHIDは未標準。 また、「カスタムターボRSリミテッド」は、3グレードの中で唯一 「パワースライド・ドア」が標準装備となっているトップグレード(Rのみオプション設定有り)。 (ABS、Wエアバック、ブレーキアシストなどの安全装備は、全グレードに標準装備)

アトレーワゴン・カスタムターボRS サイドビュー  アトレーワゴン・カスタムターボRS ドア開口部

 車高は1870mm。 もちろん立体駐車場は不可。 カタログ燃費は2WDで約15.2km/リットル前後、4WDモデルで約13.4〜14.8km/リットル前後(10/15モードカタログ燃費)となっています。 燃料タンク容量は約40リットル。 同メーカーのムーヴ、競合他社メーカー スズキ・エブリイワゴンとも同じ容量です。

 今回の取材車種は平成20年式のカスタムターボRS。 もちろん後期モデル。 4AT(インパネセンターシフト)。
※ なお、当記事は取材当時の情報と取材対象車が主となりますので、地域・年代・年式や仕様・モデルの違いなどから、上記車種概要(当時のモデル情報等)や時代背景・周辺環境の基準・流行感覚だけでなく(燃費とか室内環境の感覚など)、当該同一車種でも 当記事情報と(が)異なろう部分もあろうかと思われますので、これら何卒予め m(_ _)m

【 室内・外観など 】

 先ず試してみたのが 「フルフラット」。 1BOX系のワゴンタイプなので、良い感じにフルフラットになるのかな〜と、期待したが、ただフルフラットになるだけ・・・ というだけのシートアレンジ。 かなり凸凹もひどく、とてもじゃないが、ベッド代わりのスペースにはちょっと不向き。

アトレーワゴン・カスタムターボRS フルフラット  アトレーワゴン・カスタムターボRS 助手席

 一応、リアシートは前後に独立スライドしますが、シート下にはでかいシートレールが残るため、リアカーゴの奥行きが増えるほどのものではないでしょう。

アトレーワゴン・カスタムターボRS リアシートの分割スライド  アトレーワゴン・カスタムターボRS 後部座席

 リアカーゴのスペースは・・・、シートを起こした状態では 奥行きは約85cmだが、シートを前方へ倒して収納した状態にすると、奥行き約170cmほどのスペースが生まれる。 ちなみに、カーゴスペースの実用幅は125cm、カーゴ床から天井までは117cm。

アトレーワゴン・カスタムターボRS リアカーゴ、荷室  アトレーワゴン・カスタムターボRS リアシート収納

 ちなみに・・・各ドアの開口部ですが、リアゲートの開口部は 横幅約130cm、縦約114cm。 スライドドアの開口部は約75cmです。 また、リアゲート(バックドア)を開けた状態で、地面からバックドアの取っ手までの距離を測ってみると、約186cmほどの高さでした。

【 装備など気になった点 】

 先ず、乗り込んだ第一印象は・・・、内装がとても明るくて清潔感があり、前期モデルまでの 「商用バン」臭さが全くない。 はっきり言って、女性でも全然違和感なく馴染めそうな感じ ^^ また、ドアロックのノブがメッキ加工されているなど、ダイハツ系の 「カスタム」ブランドを十分に意識された作りは、上級グレードの 「RS」の名に相応しい。

アトレーワゴン・カスタムターボRS ダッシュボード周り  アトレーワゴン・カスタムターボRS センターパネル周辺

 運転席のピラー部分等には、ペン立てやカード収納等があり、所々で 「商用」チックな残り香はあるが、乗用タイプとして十分なクオリティは保たれている。 この辺りがダイハツだな〜 という印象ですね〜。

アトレーワゴン・カスタムターボRS ピラーのペンホルダー  アトレーワゴン・カスタムターボRS スピードメーター周辺

運転席に座った感じは、男性の私でも違和感のない足元。 ハンドル下部からシートの座面までの距離は約21cmと、ムーヴ等のトールワゴン系並の足元スペースが確保されている様子。 ただ残念だったのは、「ハンドル・チルト」(ハンドルの位置が上下する機能)がなかった事ですかね〜 ^^

 後、気になるのが・・・ やはり新型の 「KF」エンジン。
試乗した感じでは、以前のS220系のピーキーなターボ特性(高回転でいきなりグッとくる感じ)に比べると、新型エンジンは中速域から安定したトルクとパワーが感じられ、街中でもギクシャクしないスムーズ かつキビキビとした動きが出来るように感じました ^^ ただ、車両重量がほぼ1トン近くあるため、アクセルに付いてくるような俊敏な加速性はなく、どちらかと言うと 「マイルドな乗り味」。 ターボ特有の 「走り」を求めてしまうと、ちょっと物足りなさはありますが・・・ (;^v^A

 それと・・・ 私の個人的な感覚かもしれませんが、シート形状がかなり改善されているためか、以前のS220系アトレーカスタムに比べ、腰への疲労感がかなり軽減されているように感じました。 (一応比較対照は、アトレーワゴンではなく、S220V系の11年式・アトレーバン カスタムターボですが・・・)

 以上、何かしら参考になる部分あればと。

 2014年追記。 ----------

 ここ最近知ったのですが、ダイハツの当該KFエンジンには(初期当時)、その個体によってタイミングチェーンの伸びやすいモノもあるらしく、特にこういった個体では エンジンオイル交換の管理不足から来るそういった不具合が躊躇に多いらしく、もし中古車をご検討の折には、これら予めご留意の上にての中古車探しがイイかもしれませんね。
(※ 目視での過去オーナーのオイル管理チェックとか、またエンジンの異音とか)
(※ 但し、これら情報は、アトレーに限定せずダイハツ全般のとある部分的なKFエンジンにのみで見られる傾向であって、もちろん地域や製造時期等によっても異なろうかと思われ、、、 ちなみにこれら当該エンジンは、その対象がアトレーまで含むかどうかまでは未確認であり、また当方では把握出来ておりません事は予め(つまり、そういったエンジンがアトレーにあるかどうかまでは不明。 各自要確認と))

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