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【三菱ekワゴン M+Xパッケージ】 試乗・評価レビュー

【 車種概要・仕様 】

 平成13年10月に市場へ新規投入された三菱のトールワゴン。 車高が1550mmという高さで、立体駐車場の出入りにも対応させたセミ・トールワゴンの先駆者とも言える軽自動車です(もちろん4WDも1550mm)。 車両重量も790kg(4WDは840kg)という軽さで、トールワゴンとハッチバックタイプの中間くらいの重さ。 参考までに、トールワゴンの車両重量は850kgくらいが平均です(2WD)。

 発売当初のグレードは「M」の1種類がベースとなり、アルミホイールとスポイラーが標準装備された「M+Xパッケージ」、2WDと4WDに分けても計4種類のシンプル構成。 平成15年には4ATが装備された「G」系のグレードが投入され、同型エンジンに3ATと4ATがラインナップする珍しいグレード展開でした。 ちなみに、平成16年のマイナーチェンジまでは5MTの設定はありません。 ABSはオプション設定。 もちろんエンジン出力も全て50psで、3AT・「M」系グレードのカタログ燃費は約17.4km/リットル(4WDは約15.8km/リットル)、4AT・「G」系グレードは約19.2km/リットル(4WDは約18km/リットル)。 10/15モードカタログ燃費。

 少々余談なのですが、従来からある三菱のトールワゴン「トッポ」シリーズは平成15年くらいまで生産されていましたので、ekワゴンがトッポBJの後継車種という事実はありません ^^ また兄弟車・・・でもない様子。

 今回の取材車種は 14年式のM+Xパッケージの2WDです。 もちろんコラムオートマ(3AT) ^^ (※ なお、当記事は取材当時の情報と取材対象車が主となりますので、地域・年代・年式や仕様・モデルの違いなどから、上記車種概要(当時のモデル情報等)や時代背景・周辺環境の基準・流行感覚だけでなく(燃費とか室内環境の感覚など)、当該同一車種でも 当記事情報と(が)異なろう部分もあろうかと思われますので、これら何卒予め m(_ _)m

【 室内・外観など 】

 運転席に座った印象・・・ トールワゴン系としては「足元が狭い」です。 乗り降りのしやすい座席の高さを優先している為か、ハンドルあたりが少々窮屈でヒザとの干渉が気になる。 女性には全く問題なさそうですが、男性の方は一度試乗される事をオススメします ^^)/ 一応念のためにハンドル周りの採寸をしてみましたが、シート高はワゴンR系よりもやや低めで、座面とハンドルの位置は約18cmくらい。 シートポジションとヒザの角度を考えればやや狭い設計だと思います。 ちなみに私の身長は172cm。

三菱ekワゴン ダッシュボード周り

 ダッシュボード周りはシンプル&スッキリなのですが、センターメーターは好みによって別れるかもしれません。 運転席からあちこち見てみると、意外と多いのが小物入れ。 運転席のドアにはゴミ箱と思われる脱着可能な収納ケース、ダッシュボード周りや助手席側のドアなどにも沢山の収納スペースが見られます。 ・・・が、決定的な欠点があり、小物入れや収納スペースのほとんどが狭すぎて実用性がイマイチな所です。 CDを収納しようとしても決定的な保管スペースがないです・・・。 う〜ん。

三菱ekワゴン 運転席周辺  三菱ekワゴン 助手席周辺

 室内のシートアレンジは多くはないですが、フルフラット・アレンジでの凸凹は少なく、けっこうキレイなフラット形状になります(後部座席の背もたれがあまり傾かないのが残念・・・)。 その他では、やや大きめのアームレスト(ヒジかけ)が気持ちイイ ^^

三菱ekワゴン フルフラットシート  三菱ekワゴン かなりキレイなフルフラットアレンジが出来ました。

 リアシートはレバーを引いて前に倒すワンタッチ方式で、ヘッドレストは外さなくても倒せるのが便利です。 リアハッチの開口部は横幅は約110cmくらいで十分な広さですが、縦は約78cmくらいとやや狭い設計(アルトクラスでも80cm以上はあります)。 ちなみに、バックドアー(リアのドア)は跳ね上げ式ですが、ドア全開時の地面から取っ手までの高さは他のトールワゴン系と比べるとやや低めの約180cm。

【 その他、車両特性など 】

 エンジンスペックをカタログ数値で見ると50psとやや非力に思えるが、車両重量が軽い分走りに関してあまり不満は感じられない。 ブレーキにも特に変なクセもなく、比較的乗りやすい設計になっていると思います。 ただ、室内の特徴で説明したように、足元(ヒザ周り)の狭さが気になり、走行中のブレーキ時にヒザとハンドルが干渉するので男性の方だと扱い難さを感じる方もいると思います。 おまけを付けるなら、天井もやや低く頭上に多少の圧迫感はありますが、乗っていれば気になる事はないと思われます(本当におまけ・・・)。

 ガラスは見通しの良い設計になっているようで(ガラスの位置が低い)、周囲の視界もかなり良好。 背丈の小さい女性にはかなり嬉しい設計かもしれませんね〜。

 全体的に「ekワゴン」を見て、完全に女性ユーザーの目線で開発しているのがはっきりと分かります。 車の特徴は本当にシンプルなもので、他車と比べて突出した部分がないのも事実です。 しかし、車の乗り降りから市街地走行まで色々と考えられて開発されている様子で、機能や操作類もゴチャゴチャしすぎず「使いやすさ」という面ではかなり良いツボをおさえている車ですね〜。

 以上、レビュー他 各ご参考になる部分あればと。

 2014年追記。 ----------

 今あらためて当時のekワゴンを振り返ってみれば、3ATと4ATとでけっこうユーザーの好みが分かれていたと記憶しております。 当時私は大手中古車販売店の営業マンでしたが、他のワゴンRとかムーヴでは全くなかったのですが、ekのみは 展示中の中古車の3ATか4ATかを頻繁に聞かれた記憶が多く残っており、もしこれから当ekの中古車をご検討であれば、これら2車種の乗り比べや参考資料のかき集めなんてのも実施されてみてはいかがでしょうか。 確実性は全くないものの おそらく何か何処か大きな相違点などがあるのかもしれません。。。

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